天体写真+α

2021/10/27
H-2A-44号機
26日に打ち上げられた「みちびき1R」の一周目を撮影しようと待機していたのですが、朝まで雲は消えませんでした。
しかし00時40分ごろに一瞬だけ雲間が出来て、その隙間から打上げロケット(H-2A-44号機)を撮影できました。
みちびき1R本体はH-2Aのすぐ後方を飛行しているはずですが、残念ながら写りませんでした。
(山本憲行)

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2021/10/19
Star Information " 初心に戻って " 20211019
☆★☆ ご存じですか、存在感のない
            「おひつじ座」 ★☆★


「おひつじ座」といえば、黄道十二星座の最初の星座。
その昔、昇交点(春分点)があり、白羊宮の名も残っていますが、
時は流れ過ぎ、「うお座」付近に移ってしまった現在、
さみしい星座となっています。

「おひつじ座」を探してみると、明るい星はなく、少し目立つ星を
つないでも、牡羊を感じるには程遠い有様。特に目立つ天体もありません。
先日、そんな「おひつじ座」を撮影、多分、星に興味を持って初めて。

おうし座なら牡牛が、しし座なら獅子の姿が、想像できるのに
なぜ、プトレマイオスは「おひつじ座」としたのでしょうか。
                    by nazu

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2021/10/18
IC443クラゲ星雲とM35に接近中の0067P彗星
0067Pチュリュモフ・ゲラシメンコ(Churyumov-Gerasimenko)彗星の3夜目の写真をアップします。
 昨夜は雲が多くて撮影できなかったのですが、IC443クラゲ星雲+M35散開星団とこの彗星の組み合わせは、この日しか撮影できないので、少しでも晴れ間が出ないか粘っていると、曇りのGPV予報に反して、日付が変わった頃から、邪魔な雲が去り、月齢12弱の明るい月はあったものの西に傾き、撮影できました。
 彗星の動きが早いので2分x10=20分の露光で、SI9による恒星基準でコンポジットしました。本当はもっと露出を延ばして、IC443クラゲ星雲のディーテイルを炙り出だしたかったのですが、彗星の形が崩れてしまうので、ここまでの露出にしましした。
 DSSの恒星+彗星同時静止スタックを使わなかった理由は以下の通りです:同時スタック処理では、恒星がダブった変な形状になったり、彗星先端にジェット模様が出るなど形状が崩れて、上手くいかず、挙句の果てに、スタック画面にCometタブが出なくなり、彗星スタック処理ができなくなる、不調が生じました。
 そこで、DSSをVer4.2.5にダウングレード・再インストールしたら、Cometタブは出るようになりましたが、症状(彗星のジェット/明るい恒星のダブりなど)は変わらず、NGのままでした…このところ、DSSはなんか不安定です…

 注)今回の添付も彗星が判りやすいように、中サイズ(1333x2000)のものを添付していますので、画像クリックで拡大画像もお楽しみください。また、HPも久し振りに更新し、この画像を含めて幾つかの画像をアップしています(昨夜はバグで添付できていなかったものもあり)ので、お楽しみください。

P.S: 添付写真と昨夜の彗星写真の説明書きに誤記(コピペミス)がありましたので、修正しました:
   (誤)Sky-Watcher BKP130(FL650mm, F4, コマコレクタ)
   (正)SHARPSTAR 61EDPHU(FL335mm F5.5 x0.82Reducer)
 xMASAx@ひたちなか

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2021/10/13
0067Pのその後とらせん星雲
1.【一枚目】 0067Pチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(Churyumov-Gerasimenko)がM1かに星雲に最接近してから2日経過しました。彗星はM1からだいぶ離れたので、61EDPHUのFL=274mmで撮影しました。今回は雲の影響が無かったので、きっちりと上を北にし、彗星像が小さくなるので、彗星強調のためCBPフィルタで撮影しました。撮影後に気づいたのですが、レンズが夜露で曇っていましたが、それでも、10/9のBKP130と異なり、星像がシャープな気がします。
2. 【二枚目】COVID-19の更新メールで予告したNGC7395らせん星雲です。ステライメージPKGを飾っている有名な惑星状星雲です。
 メール作成中の撮影は、BKP130+ASTRO LPR TypeTのためか、露出不足で星雲のディーテイルが全く淡くて失敗でした。今回の写真はそのリベンジ版で、BKP130+QBPで2分x30コマ=60分かけましたが、高度が低く、シーイングが悪く、且つ、光害の影響がかなりあるので、シャープに写り難いです。それでも、それなりに写ったのは、露出時間だけでは無く、フィルタの違いか(安物フィルタと違い、QBPは高いだけの価値があるということか…)。

P.S.: 1枚目の誤記修正(詳細は10/18分に記載)。

 xMASAx@ひたちなか

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2021/10/09
0067PがM1に接近
 辛子明太子彗星、もとい、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星0067P (Churyumov-Gerasimenko)が、かに星雲M1に最接近する10/9に撮影しました。雲が通過して、何度もオートガイドがロストする中、何とか、118sx14枚撮影できました。
 露出が118sと中途半端な点は、カメラの2sタイマー設定の除去忘れのためです。
 また、彗星の高度が上がるのを待つ間、らせん星雲やプレアデス星団を横姿勢のカメラで撮影しており、その後、彗星とM1は、カメラを縦姿勢に変える予定でしたが、今にも雲に覆われそうな天候に変わってきたので、北を上に正確に姿勢調整する時間が無く、斜めになっています。14枚撮影後には、完全に曇ってしまいましたので、細かい点に、こだわらなくて正解でした。
 彗星の動きが早いので、ステライメージによるメトカーフコンポジットでは、M1が流れる(2枚目)し、M1を静止させるため恒星基準コンポジット(3枚目)では、彗星がぼやけるので、1枚目は、DSSによる彗星・恒星同時静止コンポジットをしています。M1のディテイルがステライメージによる恒星基準の3枚目より劣ります。DSSよりステライメージのほうが、コンポジット性能が良いということなんでしょうか?それとも、DSSは同時静止アルゴリズムにより少し処理に無理があり、M1の形が崩れたのでしょうか?

P.S. 言い忘れましたが、フィルタは、彗星の動きが早くて露出時間を長くできないので、CBPではなく、Kenko製のASTRO LPR Type T(*1)を使いました。その実力の試しを兼ねて撮影していますが、CBPやQBPと違い、色の偏りが無いので、画像処理はし易いです。
*1:CBP/QBPは約2万円するが、これは、夏の特売で、¥3,345と1/6の値段で安かったので、つい買ってしまった。
 XMASX@ひたちなか

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2021/10/07
はくちょう座の散光星雲
はくちょう座の北アメリカ星雲とγ星周辺の星雲、網状星雲を含む星野を光害いちじるしい奈良市内の中心地で撮影しました。光害カット用LPR-Nフィルターを使用、30秒露出の100コマをステライメージで加算平均してフォトショップエレメントで画像を加工してようやく星雲が現れる写真が出来ました。(渡邉)
DATA:2021年10月3日19h52m〜20h47m、ISO800,f53mm、F4.5 30sec×100枚加算平均

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2021/10/07
ソユーズMS-19
ロシアの女優がISS内で映画を撮る予定だそうです。その女優と映画監督を乗せたソユーズMS-19が10月5日に打ち上げられました。
その打上げから17分49秒後に北の低空を飛行して行く姿を撮影したのでアップします。

1枚目は50mmレンズでの撮影ですが、秦野の夜景を前景にして雲を縫いながら飛行して行きました。

2枚目は200mmレンズでの画像です。ソユーズ本体とロケットが分離されて間がないので光跡が重なっています。 山本憲行

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2021/09/25
Variable Star Information 20210925
★ はくちょう座の変光星
      χ(khi)Cyg 2014〜2021 ★


白鳥の喉元(19h50m33.90s,+32゚54'51.0")にあり、
明るさが大きく変化(Mag= 3.3〜14.2)する
ミラ型の脈動(408.05日周期)変光星です。

これまで撮影した写真の中から、視野に入っているものを探し、
2014.5.4 から 2021.8.28(15枚)のものを比較できるように並べました。

変光星の明るさ変化を観測するために撮ったものでないので、
星像の様子は色々ですが、大きく変化するχCygは、容易に分かります。

                           by nazu

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2021/09/24
Coathunger Cluster
・満月期ですが、晴れていたので、題記のコートハンガーをひたちなか市の自宅2Fベランダで撮影してみました。
・北が上のなのでハンガーが逆さまです。SF小説に出てきそうな、宇宙帝国の基地星系を連想するような奇妙な星の並びですが、実際にはこれらの星は互いに近くないようで、偶然、地球からはこんな形に見えるようです。
・撮影後半に雲に覆われたので、十分な露出を稼げませんでしたが、画像処理でかなり厚化粧したものを、久しぶりにアップします。
・撮影は2ヵ月ぶりで、LenovoPCの起動不可、カメラ内SDカード書き込み不良、赤道儀のカウンタウェイト付け忘れミスなどがあり、かなり手間取りました。
 xMASAx@2021

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2021/09/04
名古屋市内での撮影
転居後、近所の公園にお月さま観望に1回、撮影に2回行きました。
肉眼では一等星しか見えない場所では、観望は月・惑星・重星、
撮影はナローバンドフィルターで光害をカットできる輝線星雲に限られますが
そこそこ楽しめてます。

笠井

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