天体写真+α

2024/01/10
ペレグリン-1 月着陸船
1月8日に打ち上げられた月着陸船「ペレグリン-1」を撮影しました。
雲量が7/10ぐらいの悪コンディションでしたが、雲の隙間から撮影できました。
1枚目の時刻に於ける私の推定光度は11.4等でしたが、画像からの実測値は8.1等と想定外の明るさでした。
なお、ペレグリンは燃料漏れを起こしていて姿勢が安定しません。
スラスターで何とかキープしているようですが、スラスターは既に設計寿命を超えているようで、いつ故障してもおかしくないようです。
月着陸は無理そうで、目的を「出来るだけ月の近くまで行って観測すること」に切り替えるのも時間の問題でしょう。
そうすると18/19日の深夜の地球スイングバイも無くなるのでしょうね。

追記:話は変わりますが、12月〜1月はジェームスウェブ宇宙望遠鏡(JWST)の南中高度が高い時期で撮影のチャンスです。
3枚目に秦野での予報位置を添付します。
伊勢との位置ずれは約60”ぐらいですが、NASAのサイト"Horizons System"で計算できます。
(山本憲行)

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2024/01/08
しぶんぎ座流星群2024
題記の流星群を2024/1/4夕方〜1/5早朝にかけて、冷却CMOSカメラ+EOS Kiss用カメラレンズEF-S 18-55mmでSkymemoSで追尾しながら自宅2Fベランダで 撮影しました。

 但し、しぶんぎ座流星群の輻射点は、明け方にならないと登ってこず、ベランダからは東北東以北は建物が邪魔して見えないので、東の空に向けた1/4の分は、8s露出で1500枚撮影しましたが、流星はゼロ。

 1/5の分は,8s/16sの露出で1282枚撮影しましたが、4時半ごろまで流星ゼロでした
⇒訂正:流星3個写っていたが、群か散在かの判定は面倒なのでやっていません。

 4時半過ぎになって、同輻射点が撮影可能になったので、輻射点に向けて撮影を始めて、ようやく群流星5個、散在流星3個を撮影できました。それらを比較明合成したものを添付します。この画像には、輻射点(Quadrantids Radiant Point)を*マーク、群流星を番号@からDで示しております。

 流星に似た人工衛星も数個含まれています。輻射点付近の右斜め下の明るい短い流星は、輻射点からかなりずれているので散在と判断しました。

 下弦の月の影響もあり、レンズヒータをつけ忘れて曇った(4時半過ぎに気づいて取り付けたが)こともあり、流星数がいまいちでした…しぶんぎ座流星群としては、4時半過ぎから1時間たらずで、5個なので、こんなものかもしれません。

 別途、AtomCamSwingでも撮影しましたが、Pythonの流星自動検出ソフトが実行エラーで止まるので、難儀し、ふたご座流星群も処理していません…原因不明で、ちょっと悩みましたが、昨日、なぜか動くようになりましたので、処理はこれからです。

 xmasaz@ひたちなか 2024/1/8 18:30 記 訂正:18:56
 

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2024/01/03
伊勢平野の初日の出
謹賀新年。今年は津で初日の出を観ました。いままでは海から昇る日の出ばかりだったので、新鮮な感じがします。30分前には右上に金星が輝いており、今年後半の宵の空での活躍を期待します。この程度の広角?ならスマホでも写りそうです。撮っていて気付いたのですが、このカメラには絞りがありません。望遠鏡と同じなので、違和感はありませんが、ちょっと驚きました。(湯浅)

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2023/12/27
12/25 の スターリンクG6-32群
12月25日の夕刻17h23m〜24m にスターリンクG6-32群のトレインがベガを掠めて通過して行くところを撮影しました。
添付した画像は動画から取り出した1100コマを比較明合成したものです。アルゴンスラスターの青い色が目立ちます。
なお元の動画は容量が大きいので下記から見てください。
(山本憲行)

  https://www.youtube.com/watch?v=PnuMeowsC_0

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2023/12/24
Geminids 2023@Hitachinaka
題記のふたご座流星群ですが、極大日は全国的に雨・曇りで残念でしたが、その前日の12/13 20:57:34〜12/14 04:55:21、冷却CMOS SV405CC+カメラレンズCanon EF24-70mm系+Skymemo-S+SharpCapで撮影しました。
 撮影は、露出時間15s x 1,796枚=26,940s=7h29mで、群流星14,散在流星2という結果でした。散在流星が少なく、ちょっと?ですが…それらを比較明合成した画像(上が北)を添付します。
 丸数字を付記した流星は、群流星と思われ、下段に示した露出条件欄の番号に各露出開始時刻を示しており、流星は、そこから15sの間に出現しています。 
 Dは、痕が1分近く写った明るい流星でしたが、残念ながら、視野の端で途中で切れています。Iは暗すぎてほぼ見えないですが、Originalの画像では、かろうじて見えています。これ以外に、暗すぎて合成画像では見えていない群流星が1個ありました。
 真ん中下から左上に流れる流星は群流星ではありません。また、もう1個の散在は暗いので合成していません。
 暗い流星は赤味が強く出ていますが、これは、SV405CCのCMOSカメラの特徴なのでしょうか?
 また、北極星が見えない2Fベランダ撮影なので、極軸があっておらず、さらに、カウンタウエイトのバーがベランダ手摺にぶつかったまま気づかず、追尾失敗した画像があり、視野が大きくずれ込んでしまったので、合成に苦労しました。

 また、11月初旬から体調を崩し、なかなか回復しなかったこともあり(それでも、ふたご座群だけは、なんとか撮影しましたが)、流星の整理が遅れました。

 xmasax@ひたちなか 2023/12/24 01:06記

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2023/12/23
クリスマスツリー星団
NASAの宇宙望遠鏡で撮影したクリスマスツリー星団の写真が最近メディアで紹介されていますが、同じ姿を撮ろうと昨夜撮像を試みました。得られた画像は、上下(南北)を逆にして赤い星雲の色相を緑に加工してツリーの姿に直しています。
Data 2023年12月22日21h52m 16s×49flames=784sec NeptuneCU Borg77ED2 0.5×Reducer QBPfilter NaraCity

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2023/12/20
Star Information 20231220
★☆★ 初心に戻って、
  いっかくじゅう座 / Monoceros ☆★☆


      華やかな冬の星座の中、ひそかにたたずむ、とでも
      言えるのが、「いっかくじゅう座」しょうか。
      南に流れ落ちる天の川で、存在感も削がれています。
      でも、「ばら星雲」が一品ですね。by nazu

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2023/12/19
日本の人工衛星・ツクヨミ-T
12月2日に 「こよう」、15日に 「ツクヨミ-T」 と、久しぶりに日本の人工衛星が打ち上げられました。
「こよう」 は夏至シーズンまで見えないと思いますが、18日未明には 「ツクヨミ-T」 を撮影することが出来ました。
「ツクヨミ-T」 は 「イザナギ」,「イザナミ」,「アマテル-V」 に続く4機目の(株)QPS研究所の合成開口レーダー(SAR)衛星です。
(山本憲行)

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2023/12/01
☆彡 Meteor Information 20231201
★☆彡★ 獅子のしっぽからながれた。
            そして、残骸がただよい始めた。 ☆彡★☆彡


      すごく明るい流星だった。 最後に爆発し、こっぱみじんになった残骸が漂い始めた。
      二十枚の写真が、その様子をとらえた。 偶然にも、流星と流星痕が写った。
                                   by nazu

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2023/11/24
11/19 の しし座流星群
11月18日未明にしし座流星群を撮影したかったのですが、あいにく曇りでした。(前日の17日未明も雨。)
仕方なく極大日の一日遅れですが19日未明に撮影しました。
極大日を過ぎているのでテンションもあまり上がらず、遠征はやめて自宅で撮影しました。
約4時間の動画撮影で 97個の流星が撮れましたが、その内の24個がしし座流星群でした。(山本憲行)

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